神戸市垂水区|かわクリニック|内科・消化器内科

かわクリニック

ブログ

健康のこと、日常のことなどを発信しています。

【withコロナ】医療分野にもICTの導入が進んでいます。

2020/10/1
2182390
早いもので、今年も9月が終わりました。2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で世の中が埋め尽くされてしまう状況です。
これからもしばらくは困難な状況が続くのを覚悟しなければいけません。

そんな中、長かった安倍政権が突然終わり、菅総理に衣替えとなりました。
菅さんの看板政策の一つが世の中の仕組みをデジタル化することとのことです。
コロナ禍のなかで、人と人との接触を避けることが求められ、否応なしにリモートワークやオンライン授業が急速に広まりました。
しかし世の中の仕組みはまだまだアナログで、人との接触が必要となる場面が多く存在します。
医療の分野でもICTを活用した取り組みは以前から進んできていますが、今年ほどその取り組みの加速化を求められた年はなかったと思います。
当院の環境でもゆっくりとですが「デジタル化」が進んでいます。
これまでの変化を振り返ってみたいと思います。

ウェブ講演会テキスト

学会出席が全部「オンライン出席」になった

神戸市で内科・消化器内科として開業していますので、専門分野の新しい知見を得て診療に活用するためには、学会に参加することが必要です。
これまで、学会の出席は学会会場にでかけ、丸一日公演の内容を聴講することが当たり前でした。
過去のブログにも書いていますが、これまで時間が許す限り学会会場に出向いて最新の医療情報を学んできました。

それが、コロナ禍のなかで、今年の1月の東京での学会の参加を最後に、以降全く学会会場に行くことがなくなりました。
COVID-19の感染防止の観点から学会が会場で開催されず、学会出席は全て自宅やクリニックからPCでのオンライン出席になりました。
これまでで、内科や消化器の分野の大きな学会だけで今年はすでに4回オンライン出席しています。
その他、学会の研修会もオンライン化されており、ビデオ撮影された動画をPCでみて、学習しています。
これまでと違い、移動時間がないので、移動の疲れがなく、手軽に聴講できるのはいい点です。
しかし、デメリットはどうしても緊張感がかけてしまうので、内容が頭に残りにくい点があります。
(真面目な先生方はそうでもない方もいると思いますが、私は性格的にどうしてもだらけてしまいがちです。)

今後も学会のオンライン化が「新しい生活様式」の一部として定着していくのだと思います。

連携病院への紹介予約がオンライン化されてきた。

当院で内科の診療を行っていく中で、患者さんの病状によって近隣の病院へご紹介をして、患者さんの検査や診察を行ってもらうことがあります。
当院のある垂水区だけでなく、神戸市内や明石市内の複数の病院と連携をおこなって診療を行っています。
これまで連携病院で検査・診察を行ってもらうためには紹介状を紙に記載して、FAXで予約を取ることが当たり前でした。
紹介状はPCで記載したものを紙に印刷して行うことが多いのですが、書式によっては手書きするものもあり、私の汚い字がFAXされてしまう恥ずかしさがあります。(読みにくい字で連携病院の事務の方にはいつも申し訳なく思っています。)
FAXした内容を連携病院で確認をしていただき、予約表を当院にFAXをお繰り返していただくことで予約が取れるのですが、多少時間がかかるのが難点です。

それが昨年ごろからPCからネット予約ができる連携病院が増えてきました。
セキュリティを高めたサイトで、患者さんの情報を入力し、診察や検査の予約を取ることができます。
これはその場で予約が取れるので利便性が高く、非常にありがたいです。
病院によっては画像診断結果もオンライン上で確認できるので、便利です。

個人情報を扱うので高いセキュリティを確保することが重要ですが、利便性が高く患者さんにも医療者にとってもメリットが大きいと思います。

来年から「オンライン資格確認」が始まります。

最後に、今後の医療分野のICTのホットトピックスとして、「オンライン資格確認」があります。
患者さんが医療機関で保険診療を行う際には、健康保険証を確認する必要があります。
医療機関では患者さんの健康保険証に記載してある、氏名・生年月日・保険種別・保険の番号・有効期限を確認し、問題がないと確認した上でないと保険診療を行うことができません。
患者さんが来院された際に事務職員が確認し、医療システムに入力を行うので手間がかかり、患者さんをお待たせすることがあります。

今は紙やカードに記載してある情報を目視で確認するしかないないのですが、来年度からこの作業がオンラインで確認できるようになります。
2021年3月から導入予定なのが「オンライン資格確認」です。
これは患者さんの健康保険証の情報を一元的に管理し、マイナンバーカードや健康保険証でネットを通じてオンラインですぐに確認ができるようになります。

ただ、導入には厳格なセキュリティ管理が必要で、ネット回線の整備や専用端末の購入など、医療機関には導入のハードルは高いものがあります。
医療機関に導入の義務は必ずしもありませんが、来年以降徐々に進んでいくと思われます。

当院でも導入時期は未定ですが、対応を検討しています。
今年はその下準備としてネット回線のセキュリティの強化と高速化を行いました。
正直に言ってコロナ禍で対応を行うのは負担が大きいのですが、徐々に進めていきます。

withコロナの状況にあって、医療分野でのICTの活用は、オンライン診療を始めとしてますます加速化していくと思います。
時代の潮流に取り残されないように、患者さんにとっての利益を第一に、当院でも対応を続けていきます。

【withコロナ】COVID-19対策がインフルエンザ予防にも有効?!(同時流行を避けるための対策とは?)

2020/9/29
2119066
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、第2波と呼ばれる流行が続いています。今月は神戸市内の小学校で集団発生がありました。兵庫県内では連日2桁の新規感染者が発生しており、感染収束には至っていません。

そんな中でも経済と感染防御のバランスを取りながら、政府の「新しい生活様式」のもとで、「Go to Travel」「Go to Eat」のキャンペーンが行われています。また、映画館や劇場やスポーツ観戦などでの観客の数の制限も緩和されています。
経済活動を止めずに感染抑制を図ることは必要ではありますが、一部ではクラスターの発生が相次いでおり、引き続き経済活動と感染防御のバランスを取る難しい舵取りが続いていきます。
 
 日本では風邪やインフルエンザが少ない夏場を過ぎ、これから冬を迎えます。例年12月から2月頃にかけて風邪とともにインフルエンザの流行が見られます。インフルエンザは急な38度以上の発熱や倦怠感・咳・鼻水・咽頭痛が特徴的な症状として知られていますが、これらはCOVID-19でも見られ、初診時に鑑別を行うことは困難と言われています。このため、COVID-19とインフルエンザの流行が重なる(ツインデミックと言うそうです)と、多くの発熱者が受診することになり、医療機関は非常に負担が大きくなります。COVID-19の重症者を早く治療するためにも、ツインデミックを起こさないように対策が必要です。

 そんななか、日本でのインフルエンザの発生が昨年の1000分の1程度にまで減少しているとの発表がありました。また、現在冬から春を迎えている南半球のオーストラリアでは、今季のインフルエンザの患者数が記録的に少なかったという報告もあります。今回の記事では、その内容の紹介と、日本でこれから採るべき対応策を考えてみます。

オーストラリアでのインフルエンザの流行状況

南半球のオーストラリアでは6月から8月が冬になります。冬の寒い時期に流行するインフルエンザは、オーストラリアでは6月から8月が流行シーズンとなります。
今年のオーストラリアのインフルエンザの流行状況を、オーストラリア保健省のサイトから情報を見てみましょう。
2020オーストラリアインフルエンザ流行状況
2020インフルエンザ検査陽性率
上のグラフはオーストラリアでのインフルエンザの検出状況を週別に集計し、グラフにしたものです。
例年シーズン中には1週間に10,000人から20,000人の感染診断がなされるのに対し、赤線の2020年シーズンでは過去数年と比較しても極端に少ないことがわかります。
特に第12週(3月下旬)からはほとんど感染者が見られません
下のグラフはインフルエンザの検査数を実線にして示していますが、この冬も多くのインフルエンザ検査が行われているにも関わらず、検出されていないことがわかります。
これらから例年と違い全く流行が起こらなかったことがわかります。
では、COVID-19対策を行うこととインフルエンザ患者の減少と関係があるのでしょうか?

オーストラリア(特にビクトリア州)でのCOVID-19の感染者数と対応策

オーストラリアのWikipediaによると、オーストラリアでのCOVID-19の感染者数の推移は以下のとおりです。
オーストラリアCOVID-19新規感染者数
オーストラリアは日本と同様に第1波の感染流行が、主にシドニー近郊を中心に3月中旬から4月下旬頃にありました。
その後収束していましたが、6月からは第2波の感染流行がメルボルンを中心としたビクトリア州で進行しています。
第2波はビクトリア州では8月4日に687人のピークを迎えましたが、現在は2桁まで低下し、収束してきているようです。

オーストラリアでも日本と同じようにCOVID-19対策が行われていますが、オーストラリアでは各州がそれぞれで対応を行っているとことが日本との違いです。
各個人への感染防止の呼びかけは主に、20秒以上の手洗い、咳エチケット、1.5m以上のソーシャルディスタンスの3点のようです。
日本とは違い、最近までマスク着用はあまり呼びかけられていなかったようですが、今は咳などの症状がある人へはマスク着用が推奨されています。

現在の感染の中心であるビクトリア州の最近の対応策は、一時は夜間外出禁止という厳しい措置が取られましたが、感染者数の減少に伴い、メルボルン中心部では9月28日で解除になっています。しかし依然として飲食店はテイクアウトのみであったり、自宅から半径5kmまでの移動しか認められないという状況とのことです。

COVID-19対策がインフルエンザ予防にも有効

インフルエンザは、感染者の咳やくしゃみの飛沫を介して、ヒトからヒトへ感染が広まっていきます。今年のオーストラリアの現状を考えると、COVID-19の感染防止策として、手洗いの徹底やソーシャルディスタンスの確保などの対策が取られた結果、飛沫感染であるインフルエンザの流行を抑制できたと考えていいと思います。
また、インフルエンザワクチンの予防接種を行うことは言うまでもありません。

日本ではまだ第2波は収束せず、感染者数は下げ止まりの状況が続いています。インフルエンザとCOVID-19のツインデミックを避けるためこれまでの以下に示す感染対策を油断することなく継続していく必要があります。

・十分な換気など、「3密」を避ける

インフルエンザもCOVID-19も、持病のある高齢者は重症化しやすいことがわかっています。
持病のある人は治療を継続し、そうでない人も健診の機会をうまく利用して、病気の早期発見・治療を行っていくことも重要です。

withコロナの状況では「かかりつけ医」の役割がこれまで以上に重要となります。
健康に不安のある方は、どうぞ遠慮なくご相談ください。

2020年インフルエンザ予防接種について

2020/9/15
インフルエンザ予防接種
9月に入り、朝・夕に涼しさを感じられる様になってきました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数は全国的に減少傾向にあり、本日(9月10日)は兵庫県では21人、神戸市では2人が確認されています。第2波はピークを超えて来ているのかもしれませんが、油断することなく感染予防対策を継続していく必要があります。
COVID-19は若年者が比較的軽症で経過する人が多いのに対して、高齢者は重症化しやすく、致死的になることから、予防が重要であることは皆さんご承知のとおりです。
 この冬はインフルエンザとCOVID-19の同時流行が懸念されおり、例年以上にインフルエンザワクチンの接種によるインフルエンザの予防が重要です。

この記事では今シーズンのインフルエンザワクチン接種について記します。

2020/21シーズンのインフルエンザワクチンの流通量は?

インフルエンザワクチンはニワトリの卵を使って製造されるため、完成までに時間がかかります。このため、ワクチンメーカーはそのシーズンのワクチンの型が決まってから7月ごろから製造を行います。シーズンによっては思うように生産量が確保できずにワクチンが不足する場合もあります。
今シーズンのワクチンの流通量はどうでしょうか?
2020ワクチン流通量
上のグラフは厚生労働省が発表しているインフルエンザワクチンの流通量です。2020/21シーズンは、4価ワクチンに変更以降では最大の供給量となる見込みです。

今シーズンのインフルエンザワクチン接種を取り巻く状況は?

新型コロナウイルス感染症が続く中でむかえるこの冬に向けて、日本感染症学会は「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」という提言を出しています。概要は以下のとおりです。

• 今冬は、COVID-19とインフルエンザの同時流行を最大限に警戒すべきであり、医療関係者、 高齢者、ハイリスク群(妊婦等)を含め、インフルエンザワクチン接種が強く推奨されます。 
• 今冬は、COVID-19とインフルエンザの同時流行も懸念されるので、小児(特に乳幼児~小学校低学年(2年生))へのインフルエンザワクチンについても、接種が強く推奨されます。

このように幅広い年齢の方にインフルエンザワクチン接種が強く推奨されています。
このため、例年より供給量は多くなるものの需要の高まりも予想され、ワクチンが不足することが懸念されます。
政府は 
1.予防接種法に基づく定期接種対象者(65歳以上の高齢者等) 
2. 医療従事者、65歳未満の基礎疾患を有する方、妊婦、乳幼児~小学校低学年(2年生)
を優先して接種を受けられるように、呼びかけを行うこととしています。
特に高齢者の接種を10月上旬の早い時期から行うよう指示をしています。

今シーズンの神戸市のインフルエンザ予防接種の時期は?

例年では、神戸市の高齢者インフルエンザ定期接種の時期は10月15日から翌年の1月31日までですが、高齢者の接種が早める必要もあり例年より早く10月1日より接種を開始することとなりました(あくまでも早期接種の呼びかけです。)

神戸市のインフルエンザワクチンの費用は?

神戸市のインフルエンザワクチンの接種費用・助成費用は以下のとおりです。
・高齢者定期接種(満65歳以上) 1,500円 
生活保護世帯・市民税非課税世帯に属する方、神戸市の公害被認定者、中国残留邦人等支援給付制度受給者は自己負担額1,500円が無料になります。
・小児(満1歳~12歳)の助成額 2,000円(助成回数 多子世帯:2回(第1子から適応)その他の世帯:1回)

当院でもインフルエンザワクチン接種を満65歳以上の方10月1日から開始します。今年度も予約制で、原則として15歳以上の方に1回接種を行います。予約受付は満65歳以上の方を先行して行います。

日本医師会「みんなで安心マーク」を取得してみました。

2020/8/8
みんなで安心マーク表
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が増加を続けています。東京・大阪・名古屋・福岡といった大都市圏だけではなく、沖縄などの地方都市でもクラスターが発生し感染者が急増しています。
このためお盆の帰省も控える方が多くなっています。
また帰省される方も、感染予防にいつになく緊張感をもってむかえるお盆になりました。

そんななか、日本医師会が、COVID-19予防対策を行っている医療機関に対して「みんなで安心マーク」を発行する取り組みを始めたので、さっそく登録しマークを所得してみました。
先に発表されている「新型コロナウイルス感染症対策医療機関向けガイドライン」の中の感染予防の項目をチェックリストとして、ガイドラインを満たしている医療機関が登録できるものです。

チェックリストは以下の9項目です。
1.職員に対して、サージカルマスクの着用、手指衛生が適切に実施されている。
2.職員に対して、毎日(朝、夕)の検温等の健康管理を適切に実施している。
3.職員が身体の不調を訴えた場合に適切な対応を講じている。
4.患者、取引業者等に対して、マスクの着用、手指衛生の適切な実施を指導している。
5.発熱患者への対応として、事前に電話での受診相談を行う、または対応できる医療機関へ紹介する等の対策を講じている。また、発熱患者を診察する場合には、時間的または空間的に動線を分けるなどの対策を講じている。
6.受付における感染予防策(遮蔽物の設置等)を講じている。
7.患者間が一定の距離が保てるよう必要な措置を講じている。
8.共用部分、共有物等の消毒、換気等を適時、適切に実施している。
9.マスク等を廃棄する際の適切な方法を講じている。
感染対策チェックリスト
これらの対策は過去のブログでご紹介したとおり、チェックリストの項目は当院ではほとんどが3月ごろには開始していた取り組みです。


第1波の際は、通院される患者さんが、医療機関での感染が怖くて通院を自粛されました。
しかし、それにより生活習慣病の悪化や、足腰の具合が悪くなるなどして健康を損ねた方もいます。
今後はそのようなことがあってはなりません。

十分な感染予防策を講ずることで、安心して通院を継続できる環境を整えていく必要があります。
当院では感染予防対策を今後もブラッシュアップしていきます。 
かわクリニックは今後も垂水区にお住まいの方の内科として、かかりつけ医として、微力ながら地域医療を支えてまいります。

【withコロナ】COVID-19拡大期に思うこと

2020/8/3
1964448
今回の内容は個人的な感想を思うままに書き記していきます。いつもまとまりがない内容ですが、今回はいつも以上にまとまりがありません。
またこれを読んでなにか知識を得られるとか、そういう内容ではないことを、最初にお断りしておきます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数が、増え続けています。兵庫県では連日感染者が二桁が続いており、昨日(8月1日)は、60人で10歳未満から80代まで幅広い年齢層で感染が確認されています。NHKニュースによると直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は5.25人となっており、全国的に見ても10番目と高い水準となっています。この状況が続けば医療体制が再び逼迫しかねない危険な状態と思います。

第2波とも言われる状況のいま、私達がこれからどのように気持ちを保っていけばいいのか、記していきます。

新型コロナウイルスがもたらした、人々の心の変化

新型コロナウイルスが中国で感染拡大をし始めたのが、今年の1月です。それが中国からアジアへ広まり、その後欧米諸国へ急速に伝播していきました。そしていまや感染の中心はアフリカを中心とした発展途上国になりました。近年これほど世界規模で人々にさまざまな影響を与えた感染症は他にはありません。
まだ7ヶ月ほどしか経過していません。この困難な状況を乗り越えようと、医療関係者はもちろんのこと、社会を構成するさまざまな立場の人々が努力し続けています。
 日本では3月から5月にかけ、第一波と呼ばれる感染拡大が起こり、緊急事態宣言の発出による人々の活動が制限されました。つまり「人との直接の交流を極力減らす」取り組みという、これまで日本人が求められていなかったことが求められるようになりました。突然出現した未知のウイルスに対峙するとき、多くの人が強い不安に苛まれました。これは私も例外ではなく、老若男女問わずおおくの日本人がそのような状態に陥りました。

テレビを見るとニュースのトップはコロナ関連から始め、多くの時間が費やされます。ワイドショーを見ると、コロナの話題では常連となった方が解説をおこないます。「なるほど、そうだったのか」とよく分かる的確な解説をおこなう専門家がいる一方、不安を煽ることばかり述べて行政の対応を批判する人や、医学的に見て不正確なことを「解説」してくれる専門家まがいの人もいます。(ただのコメンテーターならいいのですが立派な肩書がついた方もいるのが厄介です。)
正直に言うと、毎日一部のテレビ番組の内容は、これを見続けていると情報を流し続けているのを見ると精神的に病んでしまうだろうと思うものもあります。
 
人々は、克服できそうな課題に対してはなんとか乗り越えようと努力ができますが、克服できないと感じると諦めから努力をしなくなります。
たとえばコロナウイルスの感染予防に対する行動(手洗いであったり、ソーシャルディスタンスやマスクの着用といったこと)はこれからも持続しなければなりませんが、一部の不安を煽り続けるテレビ番組は、そういったことを諦めさせてしなうのではないかとさえ思います。
このような報道姿勢を続けている一部のマスメディアに対しては憤りを感じています。
テレビやスマホからコロナの情報が洪水のように流れてくる今、一日の中であえて情報から離れて、落ち着いて考える時間が必要なのかもしれません。

残念ながらいまの日本はコロナ以前と比べて地域間や世代間など、分断が進行していると思います。

アフターコロナに向けていまできること

コロナ以前の状態の日本は、とにかく効率化を求める社会でした。多少の問題があろうとも日本人のほとんどが「集団・効率・密集」を受け入れて生活していたと思います。
しかし、新型コロナウイルスの出現によりいまやそれらは大きく変化しました。「集団から個別」「効率から価値」「密集から分散」へシフトしています。
つまり、これまでの集団の利益を追求する社会から、ひとりひとりの価値を尊重しあう世の中への変革が求められています。

個人の価値を尊重するということは、他人との違いを認識するということでもあります。
ここで自分と他人との違いを認め合わなければ軋轢を生じることになります。
感染者やその家族に対する偏見・差別や、自粛警察といわれる動きもそのひとつだろうと思います。

以前のブログにも書きましたが、重要なことなのであえて同じことをもう一度書きます。

それぞれみんな生活環境が違えば、行動の基準も違ってきます。
お互いが違いを認め合わず、他人を否定したり、誹謗中傷したりするとトラブルのもとになります。
他人を否定せず、これまで以上にさまざまな価値観を認め合うようにしたいですね。

新型コロナウイルスに対する治療法は確実に進展していますが、まだ確固としたものはありません。
この病気で残念ながら命を落とす人もいます。また回復されても後遺症から生活に支障をきたしている人も少なくありません。
しかし以前と違い、感染拡大を防ぐための手段としての一斉休業は、経済を停滞させるため今後可能な限り避けなければなりません。
経済の歯車を回し続けながら感染拡大を防ぐには、これまで以上に予防を徹底することが求められます。
ワクチンが実用化されるまでは防御を固めるしかありません。
今一度、感染予防(手洗いソーシャルディスタンスの確保マスクの着用)の徹底を通じて、この難局をのりこえて行きましょう。

また、医療面で考えれば、心と身体の健康を保つためにはバランスの取れた食事や適度な運動をおこなうこと、規則正しい生活リズムが必要です。
健診の活用や定期的な受診を継続することも重要です。

当院に通院をしていただいている患者さんに対して、また健康に不安がある方に、私も微力ながらお力になりたいと考えています。
当院は、今後も急速に変化する環境に合わせて、つねに体制を整えてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
お問合せはTEL: 078-781-1838
かわクリニック